のびのびしながら伸びる3つの理由

「日本に帰ったときも、学習の場で活躍できる子であってほしい。」7歳と3歳の子どもの母である私は、そんな願いをもちつつも、「けれど、そのために今、勉強漬けにするのは嫌だ!」そんな矛盾した思いをもっています。



私は、「子どもは、余白の時間で、自分らしい個性を伸ばす。」そう信じている教育者です。



子どもは暇な時間があると、どう時間を過ごそうか考えます。例えば、絵を描いてみたけれど、あまりおもしろくなかった。「じゃあ、今日は、ボールを蹴って庭の木に当ててみるか。」とやってみたら、いつの間にか夢中になっていて時間があっという間に過ぎていたということがあったとします。そこで、その子は、「私は体を動かすのが好きなんだな。」という気付きが得られます。すると、もしかしたら「サッカーを習ってみたい。」と言い出すかもしれません。



そのように、ちょっとした時間があると、自分自身が何に興味があって、どんなことが好きで、何をしていると幸せを感じるのか、自分自身のことをよく知ることができます。それこそが、自分らしく生きるための人生の指針となります。そして、そういった体験が、将来の職業選択をするときに、とても大事な経験となります。



先の子で言ったら、「サッカー選手になろう」「スタジアムでイベントを企画する仕事も楽しそうだ」「ケガを治すお医者さんになりたい」など、その子らしい希望が広がっていくことでしょう。



一人の母親としても、一人の教育者としても、私は、一人ひとりの子どもに自分らしく生きてほしいと考えています。そして、社会に出てその子らしい仕事をすることが、その子自身の幸せだけでなく、社会全体の幸せにつながると信じています。だからこそ、子ども時代の今はのびのびと過ごしてほしい、けれど学習全般の基礎となる高い国語力をもたせたい、そんな願いをもって、のびのび進学塾じょんじょんを始めました。





1 じょんじょん独自のメソッド

日本語を理解して会話、読み書きのできる「日本語運用能力」と、日本語で書かれた文章の要旨を理解したり、適切な言葉を使って分かりやすく話したり文章を書いたりする「国語力」は、異なります。日本に住んでいて、日本人の両親と一緒に生活されているお子さんでも、国語が苦手なお子さんがいるのは、そのためです。




海外で生活する子どもたちが、論理的に物事を考え、論理的に表現する力を伸ばすため、じょんじょんでは独自のカリキュラムを組んでいます。それは、大まかにいうと、読解と表現(作文)を中心とした論理的思考力を伸ばす授業と、語彙力を伸ばす宿題です。



授業では、読解に特化した授業と表現に特化した授業を、交互に行なっています。例えば、読解の授業では、低学年のうちに身に付けさせたい力として、物語の設定・場面、登場人物の特徴をとらえる力があります。これらが身に付くよう、教科書の文章を読み、子どもの興味関心や日本文化に対する知識、文章そのものの理解度に合った質問をしながら、子ども自身が「しっかり考える」ことを重ねます。



そして、表現(作文)の授業では、表現の型を教えたり、適切な言葉遣いをアドバイスしたりしながら、その子が分かりやすく文章を書く力を身に付けられるよう支援しています。異なるテーマの文章を、似たような型で何度も書くことを繰り返すことで、論理的な文章構成に慣れるようにしています。



さらに、語彙力を伸ばす宿題では、普段日本語を目にすることの少ない子どもたちが、手を変え、品を変え、何度も同じ言葉を目にすることがまず大切であると考えています。詳しくは、下記の3「効率よく力を伸ばす宿題」をご覧ください。





2 少人数での対話型授業

私は、「人が自分自身で導き出したことは、他人にどんなに分かりやすく教えてもらったことよりも、その人自身の知恵となる。」と考えています。じょんじょんの授業では、教師が一方的に話し続けることはありません。必要な知識は簡潔に説明した上で、子どもの思考が深まるような質問を、子どもたちに投げ掛けます。



そこで、「少人数」が効いてきます。一人では、その子自身の経験からしか物事を考えていないため、意見の深まりが浅くなってしまいます。かといって、十人以上いる環境ですと、自分の考えを述べることを躊躇してしまうお子さんもいるでしょう。考えていなくても、そこにいるだけで時間が過ぎていくこともあるかもしれません。



じょんじょんでは、どの子も当事者意識をもって授業に参加でき、友達との切磋琢磨により自分の考えをより深められる授業の人数を、最大5人として考え、定員を設けています。なお、ご家庭での共通語が日本語であるお子さんには、入塾テストは設けておりません。ご家庭で話される言語が2つ以上あるお子さんには、無料の入塾テストを行なっております。また、じょんじょんでは、継承語としての日本語学習を望まれているお子さんには授業をしておりません。日本の小中学校や高校、大学への進学を望まれているお子さん、将来、日本人を含めた世界の方とグローバルにお仕事をして活躍したいと願うお子さんのために、授業をしております。

(「スイミー」で、「〜のような」「〜みたいな」というたとえの表現について学習したとき。「あれ?」と疑問に思うことをあえて教師が提示することで、たとえと断定の表現の違いを、子どもたちが自ら導き出していました。)




3 効率よく力を伸ばす宿題

海外在住の子どもたち。1日のうち7時間は、現地語の話される学校にいます。睡眠時間を10時間とすると、残りは7時間。その中で、ご飯やお風呂といった生活に必要なことから、現地校の宿題など学習に関すること、習い事や読書など自分の興味のあることを行っています。



そんな忙しくも充実した生活の中でも、新しい漢字や語彙の習得には、やはりある程度の反復練習が必要です。しかし、子どもは忙しい。さらに、子どもは、自分にとって意味のないことや変化のないことを繰り返すことをとても嫌がります。



そこで、じょんじょんでは、「宿題」を子どもにとって楽しいもの、習慣化しやすいもの、意味のあるものに替えてしまおうと考えました。例えば、6年生の新出漢字の宿題では、2週間に渡り、15字ほどを覚えます。1週目は読むことに、2週目は書くことに特化するため、書くことを嫌がるお子さんでも無理なく続けることができています。また、親子で遊びながら取り組んだり、お兄さん・お姉さんと競争しながら取り組んだりし、家族の生活の楽しい一コマとなっているお宅もあるようです。

学ぶことは、本来、楽しいこと

何かを学ぶことは、本来、誰にとっても楽しいことです。私は、一人の教育者として、また、一人の母親として、子どもたちには学ぶことを楽しみながら、自分らしい個性をのびのびかつ、ぐんぐん伸ばしていってほしいと思っています。



同じ志をもつ生徒さん、保護者の皆さまとの出会いを楽しみにしています。