個別指導と少人数指導、どっちがいいの?
こんにちは、海外在住子女専門国語塾のジョンソン綾です。
「今、のびのびと海外生活を楽しみながらも、帰国後の進路を見据えて、しっかり実力を身に付けておきたい。」そんな希望をもつ小中学生のお子さんの、すべての教科の基礎となる国語力を伸ばすべく、一緒に国語の授業をしています。
友達と共に伸ばし合う超少人数塾コースと、その子の性格や個性、今の実力、進学したい志望校などにがっつり合わせた家庭教師コースとを、塾長自らが担当しております。
今日は、「個別授業をしてくれる家庭教師と、少人数授業の塾では、どちらがいいの?」という質問にお答えしたいと思います。
少人数指導の方が、実は、学習成果が上がりやすい
意外に聞こえるかもしれませんが、多くの子どもにとって教育的成果が上がりやすいのは、少人数授業です。
というのも、少人数授業の方が、子どもの心が大きく揺れ動くからです。
例えば、小学2年生では「スイミー」というお話の長文読解をする授業があります。
体の小さなスイミーが、仲間とともに、10倍以上も大きな体のマグロに立ち向かうお話です。
そこで、私は、子どもたちの「常識的な解釈」に疑問を問い掛け、自ら考えさせることを授業で大切にしています。
「スイミーたちにとっては、マグロは、そんなに怖い存在じゃないよね?だって、同じ、魚類じゃん。」
すると、一斉に、子どもたちは、私に反論をします。
「いやいや、だって、歯があんなにトゲトゲしているから怖いでしょ!」
「教科書の○ページに、『〜』って書いてあるから、すごく怖かったと思う。」
などと、それぞれ思い思いに教科書の挿絵や文章から読み取ったことを伝え合います。
そうした中で、初めは静かに座っているだった子も、他の子たちの発言を聞いて、「確かに…。」「いや、これは違うだろう。」といった具合に、自ら考え始めます。
そして、自分の考えたことを伝えてみたくなるんです。
そこから、また、他の子たちからの「うんうん。」という同意があったり、「いやいや。」と反論があったりで、「考える」という作業が続いていきます。
一緒に授業をする子とオンライン上でしか会ったことがなくても、その子のことをあまりよく知らなくても。子どもって不思議なものですね。
まるで、静かな池に、一滴の水が落ちると、大きく波紋が広がっていくように、子どもたちの心も、共感や違和感、緊張感、興奮、驚き、誇り… そんな感情が、互いに広がっていきます。
だから、学習効果が高いんです。
それぞれの感情が動くから。心が動くときこそ、私たち人間は、自分事としてよく学ぶことができるから。
少人数指導の良さは、他の子たちと共に学ぶことで、より自分事として授業内容について考えられることです。
子どもが自ら考え、友達との関わりでより深め、さらに伸びていく… 少人数授業をしていると、そんな幸せな瞬間にたくさん立ち会えます。
個別指導がいいのは、こんなとき
もちろん、個別指導の方がいいときもあります。
それは、今の子どもが、同じ学年の子たちと2学年以上の差がある場合です。
例えば、中学2年生だけど、小学6年生レベルの文章を読んで理解することに困難を感じているなら、それは、個別に対応してくれる家庭教師を選ぶのがいいと思います。
家庭教師の良いところは、その子の性格や個性、今の実力、未来の目標に、とことん付き合えるところです。
例えば、「B5で1ページ分の文章を読んで、そこから、要旨をとらえることはできるけれど、それが、B4になると難しい。」というおうちの方の「おや?」という気持ちがあるとします。
その子の今の実力を見て、「いやいや、まだつかみ切れていないところがあるから、B5の短めの文章でしっかりとらえるトレーニングを続けた方がいい。」という判断をするのか。
「それもそうだな。ちょっと長めの文章を提示して、長文を読む筋肉を付けていく時期に入ってもいいな。」という判断をするのか。
それは、プロの家庭教師なら、その子の現状や未来に合わせて判断して、授業に生かしていくことができます。
すべてが、その子に合わせたオーダーメイドという点では、プロの家庭教師はとても素晴らしい選択肢です。
まとめ
今日は、少人数指導の塾と、個別指導の家庭教師について比較をしました。
結局、「子どもやおうちの事情による」というのが、私にとっての結論です。
のびのび進学塾じょんじょんでは、少人数の塾コースと、マンツーマンの家庭教師コースとがあります。
どちらのコースも、「先生の先生」として静岡県の公立小学校やアメリカの日本語補習校にて教鞭をとってきた塾長自らが、授業を担当しています。
「海外生活をのびのび楽しみながら、しっかり実力を伸ばしたい。」同じ志をもったお子さんや保護者の皆さまとのご縁を楽しみにしております。