海外在住、長い夏休みだからこそやりたいこと3選

我が家の子どもたちも、先日、2ヶ月半の夏休みに入りました。
日本に住んでいたときは、私も主人も仕事をしており、長女は保育園へ通っていたため、彼女の夏休みは長くて2週間でした。
今は、夏休みの長さを思うだけで、「はぁ〜…」と思いますが、どうせならその長さを生かして何か良い学びができないだろうかと考えています。
そこで、今日は、海外ならではの夏休みの長さ・暇さを生かして、子どもと一緒にやりたいことを三つお届けしたいと思います。



1 地域の史跡に行ってみる

日本で生まれ育った私たち大人には、なかなか馴染みのないアメリカ史やカナダ史、メキシコ史…。
高校1年生の世界史Aは、毎回夢の中におり、2年生以降は日本史Bをガッツリ楽しんだ私は、大学では英語教育科を卒業したにも関わらず、アメリカ史をはじめとする世界史は全くのチンプンカンプンです。
まずは、行く前に、アメリカ独立の経緯や南北戦争について書かれた学研さんの歴史マンガを読み、ちょっと知識を得ます。

(令和の小学生が好みそうな絵です。画像は、Amazonさんから拝借しました。)



その後、インターネットで”Omaha historic places” などと、住んでいる地域の名前を入れて検索します。
検索結果の写真を見て、なんとなく「これ!」と思ったところに子どもと共に行ってみるということを長期休みにはよくしています。
先日、私たちの住むオマハ市郊外のフォートカルフーンという街にある、アトキンソン要塞というところに行ってきました。

(これはTripadvicerさんから拝借しました。)

実は、このアトキンソン要塞、東側は崖になっており、その側にはミズーリ川が流れています。
ミズーリ川の向こう岸には、「カウンセル・ブラフ」と呼ばれる市があります。
カウンセル(評議)・ブラフ(崖)と、その名前の由来を、実際に、ここに訪れることで初めて知りました。
また、そびえ立つ崖を目の前にして、歴史は現代とは切り離されたものではなく、現代は歴史の延長線上にあるのだということを、実感をもって長女も学んだようでした。
そこが歴史を学ぶおもしろさで、私も「今の私」と「過去の歴史」との接点を見つけたときに、わぁっと歴史学習が好きになったという経緯があります。




今夏は、私の出身である静岡県に帰省しているため、長女の好きな徳川家康ゆかりの駿府城や久能山東照宮など、本の世界でしか存在していなかったものが、実際に存在していて、今でも多くの人たちが訪れていて楽しんでいるということを肌で感じてほしいなぁと思っています。


2 モノポリーなど長めのボードゲームをする

(画像はAmazonさんから拝借しました。今は、日本版のモノポリーもあるんですね!)

普段の生活で、午後7時頃に長女に「モノポリーしよう!」と誘われても、正直「うっ」と思ってしまうジョンソン綾です。
7時から始めて、彼女が満足するくらいやるとすると、お風呂に入り始められるのは8時過ぎ、そして、歯を磨いて本を読んで電気を消すのは9時を過ぎるな…などと、ついつい計算をしてしまうと、「途中になっちゃうかもしれないけど、いい?」と一言言ってしまいます。
けれど、夏休みの昼間ならへっちゃらです(笑 終わりのないゲームを余裕で楽しめます^^

私自身は「子どもはお金のことなんて考えなくてもいい」「お金のことを話すなんて卑しい」という価値観の中で育ってきました。
けれど、大人になり、子どもができて、フルタイムのお仕事をお休みしていたときからは特に、「小さな頃からお金について考えることは大切。」「ある程度の収入や貯蓄は、自分らしく幸せに生きることを支える基礎となる。」と痛感しております。
こうして、自分自身や家族の人生を豊かにすることのできる旅に出られるのも、自分たちの好きな本を買って読むことができるのも、生活するためのお金があり、さらに生きることをより楽しむためのお金があるからです。




お笑い芸人のキングコングの西野さんも、ご自身の著書の中で「お金が尽きると、夢が尽きる。」とおっしゃっています。
なんだかんだで、自分らしく自由に幸せに生きるためには、ある程度のお金が必要であり、そのお金の話題を割と自然に話せるモノポリーは、小学生の子とやるにはとてもいいゲームだなと思いました。




少し逸れてしまいましたが、モノポリーに限らず、長めのボードゲームは、長いお休みに持ってこいです。
私自身は、普段忙しく働いていた典型的な昭和な父が、長期休みになると、人生ゲームを一緒にやってくれたことを未だに覚えています。
全くファンシーな思い出ではありませんが、思い出すと、なんだか温かい気持ちになれる幸せな思い出の一つです。



3 子どもの話をじっくり聴く

普段の生活では、なかなか子どもの話をじっくり聴くことが難しいときもあるかと思います。
学校、宿題、習い事、友達と遊ぶ…など、普段は、子どもも大人もとても忙しく過ごしています。
けれど、夏休みには、大人も子どもも時間的余裕がいつもよりあるため、精神的余裕ももちやすいです。



特に、低学年の子の話は、じっくり聴いた後で「要するにこういうこと?」とこちらが確認すると、「そう。」と満足することが多いのですが、あまりにも長いのでついつい話の腰を折ってしまいたくなることもあります。
けれど、子どもにとっては、話すことそのものが学びであり、話すことで気持ちが整理されるため、じっくり聴いてあげたいなぁと考えています。
ただ、お母さんやお父さん自身の心身の健康を犠牲にしてまで、とは思いません。



私は、大人が幸せに過ごすことで、子どもが幸せに生きることを学ぶと考えています。
ですから、私に余裕のないときは、「ごめんね。今は聞けないけど、これが終わったらしっかり聴くからね。」と子どもたちに声を掛けます。
別のことを気にしながら子どもの話を聞いても、子どもには「お母さん、そわそわ(いらいら)してる」というメッセージが伝わってしまい、「私の話にいらいらしているのかな?」と誤解をしてしまう子もいます。
全くそうではないのにね。



だから、「〜時までに家を出なきゃ」「明日までに〜をしなきゃ」といった制約の少ない夏休みは、子どもの話をじっくり聴く絶好のチャンスです。

まとめ

長い夏休み、もちろん、「自然の中で遊ぶ」「蛍を見に行く」「旅に出る」「サマーキャンプに参加する」「自由研究をする」などなど、普段できないことをたくさんするチャンスでもあります。
そうした「がっつりプラスの活動」ではなく、今日は「ちょっとしたプラスの活動」についてお話しました。
長い夏休み、子どもたちにとってはOFFですが、私たち大人にとってはONですね(笑
ONが2ヶ月ほど続く長丁場ですから、のんびりゆったりいきましょう。子どもにとっても、大人にとっても、互いに素敵な夏になりますように!!

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