海外在住、補習校、通信教育、家庭教師、塾… どれがいいの?

今は、学び方の選択肢が豊富でとても恵まれた時代になりましたね。
補習校、通信教育、塾、家庭教師、オンライン塾、オンライン家庭教師 etc … 
いろいろありすぎて、私たち親は迷ってしまいますね。なんて贅沢なお悩み!!有り難い世の中になりましたね。
今日は、補習校の校長&担任を兼務しつつ、オンライン国語塾を主宰する私が考える、それぞれのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

1 補習校

(補習校での運動会の様子。オマハは、アットホームでいいところです。)




補習校の1番の良さは、日本の教科書で学ぶことができること、日本らしい行事を体験できることだと思います。
補習校は日本の教科書に準拠した授業を行なっていますが、日本語運用能力が大きく異なる子どもたちが、一つの集団の中で学んでいるため、教師側の細やかな配慮が不可欠です。
教科書の内容をなぞるだけの、「教科学ぶ」ことになってはいけないけれど、教科書の内容を切り口にして思考を深める、「教科書学ぶ」ことをしていたら、日本語運用能力の高低関係なしにどの子にとっても楽しい授業になります。
そこをクリアできれば、こんなに多様なバックグラウンドをもつ子たちが「日本語」という切り口で集まることも日本の学校ではそうそうないので、とても楽しい経験になると思います。



また、餅つきやパン食い競争など、令和の日本ではなかなか体験できないことを、補習校では経験させてくれることがあります。
特に、海外暮らしが長い子にとっては、「私は日本人なんだ」と改めて自覚する良い機会となるでしょう。
さらに、補習校に勤務をしていていつも感じるのですが…  先生たちが、ホントいい人たちばかりです!!
教員不足に悩むことの多い補習校ですが、「子どもたちが困っているなら」「うちの子がお世話になっているから」と、お力を貸してくださる地域の方、学生さん、保護者の方の心の温かさがいつも身に染みます。



2 通信教育




言わずと知れた、進研ゼミさんとZ会さん。
長年、通信教育という視点から子どもたちの学びを支えてきた会社さんだけあって、紙上での説明の仕方が秀逸で、私もよく学ばせてもらっています。
進研ゼミさんは比較的、分かりやすい言葉と図で説明がされています。Z会さんは、中学受験も考えているお子さんが利用されることもあるということで、ちょっと説明が難解ですが、応用問題をたくさんやりたいお子さんにはとても合っていると思います。



私自身は、小学生の一時期進研ゼミさんに、高校生の一時期Z会さんにお世話になっていました。
ただ、私自身は、誰かと話しながら学びを深めるタイプだったので、そのときの私の学びのスタイルには合いませんでしたが、合う子にはすごくいいと思います。
さらに、進研ゼミさんの教材は視覚的に理解でき、短い文で端的にまとめられるものが多いため、我が家は、日本に帰国したときにはよくメルカリで教材を購入しています。




3 家庭教師




家庭教師の良さは、なんといっても、その子の興味関心や理解度、学び方に合わせてカリキュラムを組むことができることだと思います。
のびのび進学塾じょんじょんでも、マンツーマン授業をしていますが、例えば、同じ「情景描写から登場人物の心情をつかむ」というゴールでも、そこへのアプローチの仕方は子どもによって千差万別です。



例えば、もともと読書が好きで読解が得意な子には、「情景描写」という言葉を教えた上で、「この文章には、どんな情景描写が見られる?」とざっくりと質問してみて、その子自身が「ここからは、こんな気持ちが読み取れる」「こっちは、こうだ!」ということを繰り返していく中でどんどん力が付いていくと思います。
けれど、同じ読書好きでも読解が苦手な子には、私だったら、文章を読ませる前にまず2、3文ほどの短い文章を見せます。「この中で、たった一つだけ、主人公の気持ちが表れているとしたら、どこだと思う?」と質問します。
また、活字が嫌いで読解も苦手な子には、2、3文ほどの短い文章を見せ、「もし、ここの『暗い雨雲が立ち込めていました』を『明るい空が広がっていました』に変えてもいいかな?」と質問しながら、そのときの天気が主人公のどよんとした暗い気持ちを表していることを、その子自身が気付けるようにします。




こんな風に、同じ「情景描写から登場人物の気持ちをつかむ」という力を育てたいにしても、そこへ至る声掛けは、子どもによって変えます。
その子の興味関心や理解度に合わせて授業を組み立てることができるのも、家庭教師の大きな魅力です。
のびのび進学塾じょんじょんでは、塾長が自ら、個人レッスンも行っています。


4 塾




塾の良さは、なんと言っても、授業のプロと友達と一緒に学ぶことができるところです。
ただ、塾と一口に言っても、カリスマ教師が分かりやすく講義を行い、子どもがそれを聴くスタイルもあれば、じょんじょんのように、教師の質問によって子ども自身が考え、意見を出し合いながら子ども自ら結論を導いていくスタイルもあります。
私自身は、「どの子も自分の力で気付けたことは、一生に渡るその子の知恵となる。」と考えています。
そのため、のびのび進学塾じょんじょんでは、教えるところは端的にキチッと教えながら、子どもが考えるところはじっくり考えることができるよう授業を組んでいます。




また、塾を経営されている方は、一般的に子どもが好きで、何年も子どもの教育に携わってきた方が多いように思います。
ですから、頻繁に担当の先生が変わってしまうこともなく、じっくりその子と向き合える上に、「読解力を付ける」「作文力を付ける」といったゴールに対して色々な道筋を提案できる方が多いのではないかなと思います。




まとめ

以上、私の考える、補習校・通信教育・家庭教師・塾のメリットとデメリットでした。
これだけ多様な学びの選択肢がある現代。お子さんの希望に合う学びの場はきっと見付かります。
どの子も、海外生活をのびのびと楽しみながら、その子らしく学びを深めていきますように!!


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